「ハイリハ東京」高次脳機能障害の実態

 (8)注意障害 ― 注意力・集中力の低下

 ひとつのことに注意を集中したり、多数の中から注意して必要なことを選ぶことがなどが難しくなります。気が散り、疲れやすいため数分しか課題が行なえないこともあります。

 注意障害は、比較的広範囲の脳の障害によっておきると考えられます。注意障害を生じる特定の脳の病巣というのは良くわかっていませんが、右半球のそれも広い領域の損傷によって注意の障害が生じることが言われています。

当事者達・家族達のコメント

これも、3、4年頃まではかなり集中力の低下等がみられましたが、9年目ともなると、随分とよくなりました。

同じ物が多く(50個程)有る場合、その数を数えていて幾つまで数えていたか分からなくなる事が多々有ります。

受障前はいくら徹夜をしても平気な程、丈夫だったが、今では別人のように昔より格段と疲れ易くなってしまい、一つの事を成し遂げるのに休み休みやらないと出来ません。

0T 訓練などでワープロで長い文章を打ち込んだりした時、自分でミスを捜すのが困難です。かといって、慎重にゆっくりやったからといってミスが減る訳ではありません。かえって、思いのほか素早くやり終えた時のほうが、集中力の関係でしょうか、ミスが少ないのです。

集中力が乏しい=我慢が出来ない。

危険だと思っても、ストーブの前に居座ったりする。

集中力の低下。疲れやすいため、数分しか課題が行なえない

注意力が持続しないので、何かする事、何か始める事が出来ません。集中して何かを行う事は、とても難しいです。

ゲーム等、集中力の必要なものは1時間程度が限度。自動車の運転は出来ない。(前方のみしか注意がいかず、スピードの制御が出来ず加速してしまう。)

目の前に物があるのになかなか見つからない。根気が続かず、すぐ飽きてしまう。

これも、3、4年頃まではかなり集中力の低下等がみられましたが、9年目ともなると、随分とよくなりました。

注意は段々に回復して、気に入った本等も比較的読んでいるが、内容は忘れてしまい、何を読んでいたのか分からない状態です。

(8)注意障害─

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